飯田線沿線ツーリング         



4月21日にICカードのtoicaとmanacaの相互利用記念カードが発売されるというので、 例のごとく名古屋方面への出張を考えていました。ただ購入してトンボ帰りというのももったいないので出張の際はいつも 観光やら乗り鉄やらを含めているのですが、あいにく中京圏で行きたい所は特になく・・。そんな折、「飯田線田本駅の駅前通りが ひどい」と職場の人と盛り上がったのを思い出しました。とはいえ18きっぷシーズンでもないのに飯田線に乗るのはな〜と思案 していたのですが、「そうだ、自転車で飯田線の秘境駅めぐりをしよう」と思いつき、今回計画・実行となりました。飯田線の秘境駅といえば 大嵐駅や小和田駅、田本駅などが有名ですが、小和田駅など南部のほうは自転車でもアクセス困難な場所だったりするので時間の都合上 もあり割愛し、温田駅から自転車で北上していくことにしました。






そんなわけでまずは記念ICカード争奪戦に備えるべく前日に中京圏入り。記念カードをゲットしてから特急で温田駅まで行き、 そこから自転車旅。なので旅の前半は列車旅。

輪行で総武線快速に乗り品川で新幹線に乗換え。本当はひかり号で行くはずが乗り遅れたためこだま号に乗車。 途中の浜松で通過待ちがあるというので停車中にうなぎの駅弁を買い舌鼓。豊橋で下車します。

豊橋から飯田線に乗り豊川で宿泊。明日は記念toicaと記念manaca同時発売なので両方が買える豊橋駅が本当はいいのですが、 皆考えることは同じで激戦区になり買えない場合が考えられるので、少し外れた豊川駅でまずは記念toicaをゲットすることにします。 ホテルの部屋はステーションビューでした。

翌朝、決戦の日。豊川駅では発売開始30分前というのんびり到着だったにもかかわらず15人目くらいでした。無事toicaを早々に 購入した後、manacaをゲットするべく飯田線で豊橋駅へ行くか名鉄で東岡崎駅に行くか迷った結果、東岡崎駅へ行ったのですが、 残念なことに完売でした。。やはり豊橋や東岡崎はmanacaの買える最東端なので東側から来る人で早々に売切れてしまうみたい ですね・・。時間の都合上これ以上西へ求めに行くわけには行かないので、仕方ないので気持ちを切り替え、ツーリング旅を 楽しみましょう。しかし輪行袋を持ちながらの移動は大変でした・・。

名鉄で豊橋駅へ戻ります。豊橋駅はJR飯田線と名鉄が隣り合わせの ホームで改札を出る必要がないので乗換えが楽です。10:08発の特急伊那路に乗車。かつてのムーンライトながらでおなじみの 373系ですが、3両編成でもガラガラでした。。

この特急伊那路ですが、日本で一、二を争う表定速度の遅い特急として有名。なにせ飯田線は全長195.7kmのうちに94もの駅があり、 その平均駅間距離は2.1kmと都市部の路線に匹敵するほど、駅数の多い路線なのです。しかも特急の通過駅はいわゆる一線スルー 方式ではなくY字型分岐のため駅ごとに速度制限を受けるため、実際乗ってみると駅間ではそれなりにスピードを出すのに駅に 近づくごとに減速するため、もどかしい感じがします。なお、全駅に停車する普通列車に至っては乗り通すのに6時間も掛かり、 乗り鉄の間では飯田線を全線乗り通すことが登竜門のように語られています。

ちょうど2時間で温田に到着。ここまでの表定速度は約51km/hということになります。当然のごとく無人駅。列車が過ぎ去れば あっという間に静寂に包まれます。

12:20

それでは輪行を解除し、ツーリングスタート。飯田線共々 天竜川に沿ったり離れたりしながら進んでいきます。交通量もほとんどなく山間の静かな雰囲気。

飯田線の線路発見。有名撮影地じゃないか?と思うほどの いいポジション。本数の少ない飯田線でそう都合よく列車が来るとは思えなかったので特に待たずにスルー。

さてさて、温田駅から走り始めたのも、次の秘境駅で有名な田本駅に寄るため。写真の奈川商店が目印。

田本駅の案内看板があります。まるで地元の人の手作りのような風情ですが、看板があるだけで安心して向かうことがます。 というか看板がなければ誰もこの先に駅があるとは思うまい・・

自転車を留め置いて徒歩で駅へと下っていきます。この木々の中のうらぶれた細い道は駅への近道でもなんでもなく、 メインルート。いや、むしろ駅への唯一のルート。そう、この道が田本駅の「駅前通り」なのです!

降雨量50mmくらいで通行止めになりそうな崖にへばりつく駅前通り。

いくら事前調べで合ってるとわかってても、先ほどの案内看板があったとしても、この道で本当にいいのか不安になります・・

しばらく進むと柵の外に線路発見!ホームもあります!

ついにやってきました飯田線田本駅です。衝撃的な駅前通りと崖にへばりつくようなホームはまさに秘境駅。こんな駅を 果たして造る必要があったのか?存続させる必要があるのか??資本主義経済では説明できない存在です。


秘境駅は本数的に鉄道で訪れるのが困難なので、ツーリングがてらで念願の来訪叶って満足。駅前通りを戻る際に他の来訪者に 「この道であってますか?」と聞かれましたが、やっぱり心配になりますよね。

さて、ツーリングとしてはまだ始まったばかり。今日は伊那市まで目指します。天竜川とは沿ったり離れたりですが、案外橋で 渡る機会は少ないです。

国道153号で北上。途中道の駅に寄ったりしたのですが案外写真が少ないな・・。というわけであっという間に飯田市街。

15:25     39km

飯田駅に寄り道。マイカーや高速バスが趨勢で鉄道の存在感は低い様子。駅がやたら多くて 遅いし、本数少ないし。

ひたすら北上。しかしどうしてこんなに写真が少ないのか、このレポートを書いている時点で2年前のことなので思い出せる由もなく。 そして写真がなければ走ってたときのことも思い出せずコメントのし様もないです。。

17:45     76km

ひょんなわけでゴールの駒ヶ根に到着。今夜はルートインにて宿泊。写真はどこかの喫茶店で 食べた駒ヶ根名物ソースカツ丼。一般的なカツ丼と違い卵でとじてません。でもとてもおいしかったですよ。












翌日、中央本線の上諏訪まで50kmほどの軽いライド。辰野のあたりまでは平地が続き楽々。わりと市街地なので写真はなし。 写真はその後の有賀峠。標高1063mでいい運動になります。

諏訪湖南岸を快適レイクサイドツーリング。ゴールは目の前。

湖畔になぜかSLが静態保存されていました。この後上諏訪温泉で有名な片倉館に入り、上諏訪駅から特急輪行で帰りました。 記念IC購入とセットの旅でしたが、遠くの地を走れてこのようなプランもアリだと思います。