〜3日目〜         









昨日来た時は「キャンプツーリングでテント泊もいいな〜」って思ってたんですが、夜間はかなり冷え込みました・・。十分な装備がない限り、 ホテル泊がよさそうです。
今日の予報では南西の風が吹くとのこと。北海道の吹きさらしの地を走るには風向きが重要と分かったので、 予定より30分早めて朝食後8時過ぎに出発。

風車が目印のさるふつ公園。猿払はホタテと酪農の村です。漁業はニシン漁に代表されるように、獲れるだけ獲る構造が乱獲による資源枯渇につながりやすいですが、 猿払のホタテ漁は再生産できるシステムが整っているそうです。ホタテ料理を食べに是非また訪れたいです。

国道に突如現れるパーキングシェルター。初めて見ますが、駐車帯とトイレとスノーシェードが合わさったようなもの。なお風は内陸からの横風でした。



海と繋がるポロ沼を越えます。この先で内陸ヘ向かう国道を離れ、海側エサヌカ原生花園を縦断するエサヌカ線へ。

こちらもオロロンラインに負けず劣らずの好景観道路!より交通量が少ない分走りやすいです。



後ろ向きのほうがやや順光ですね。オロロンライン以上にほぼ景色の変わらない“北海道らしい”道をひたすら走ります。エサヌカ線はおよそ20km続きます。



そんなこんなで北海道な道を存分に堪能し、国道に合流。浜頓別市街です。なお今日のルートはエサヌカ線を除いてほぼ旧天北線(平成元年廃止)を辿っており、 浜頓別にもその昔駅がありました。

セイコマで休憩。日焼けが痛いので日焼け止めを急遽購入。北海道だからって完全に油断していました。

少しルートから逸れてクッチャロ湖に立ち寄ります。

9:50     31km
ラムサール条約登録湿地のクッチャロ湖。春秋には渡り鳥が大量に押し寄せるそうです。キャンプ場も整備されていていい雰囲気です。

R238宗谷国道からR275頓別国道へ。このまま音威子府まで旧天北線並走ルートです。

頓別川と交錯しながら走ります。南西方向に下るのでやはり向かい風気味で、あまりスピードはのりません。

乳牛さんがたむろ。あまりにもの肌艶の良さに一瞬作り物かと思いました。。



10:45    50km
寿トンネルを越えるとすぐ寿公園があり、9600型蒸気機関車が静態保存されています。雨ざらしですが塗装も綺麗で保存状態は良好な様子。この近くに天北線寿駅が あったそうで、後に現在の宗谷本線が開通するまでは、音威子府からオホーツク海側を経由する天北線が稚内へ至る唯一のルートでした。鉄道路線が充実していた時代に 北海道を旅してみたかったです。



天北線は長大路線だったこともありいくつか廃線跡が残っているそうですが、あまり探すようには走っていなかったこともあり、先ほどのSL以外は確認できず。



11:45    67km
道の駅ピンネシリで休憩。名前は付近の山「敏音知岳」から。中頓別町は砂金の町らしく、金箔ラーメンなどが売っていました。

さてゴールも近いので、温泉に入っておきましょう。道の駅向かいのピンネシリ温泉へ。380円という低料金でしたが、日焼けのダメージが思ったよりも激しく結局水風呂しか 入れませんでした・・。13時過ぎに出発。

まあそれでもリフレッシュできたおかげか、以降は快調に走行。最後に立ちはだかる天北峠へ。



とはいっても100m弱のアップ、距離も短くあっという間でした。あとは音威子府まで下るだけです♪



14:15    94km
無事、旅のゴール音威子府駅に到着!!達成感、充実感もひとしお。列車の時間まではあと1時間半あります。

音威子府といえば“黒い”駅そばが有名ですが、生憎本日(水曜)は定休日。道の駅でも食べることができるというのでそちらへ。 道の駅おといねっぷは駅からすぐ徒歩3分。

音威子府そば620円也。皮ごと挽く黒いそばは風味も抜群!

宗谷本線の普通列車。

駅舎内に天北線資料館があります。かつては宗谷本線と天北線の分岐する交通の要衝で、鉄道の街として栄えた音威子府村ですが、現在では北海道一人口の少ない市町村 となってしまっています。

往路と同じ特急サロベツ代替の15:45発臨時快速で輪行。掘り炬燵式お座敷列車です。

帰りはなんとフェリーで!
苫小牧発大洗行さんふらわあ深夜便に乗船します。シーズン前のため¥6,170+自転車¥1,950と意外とリーズナブル。深夜便の場合、雑魚寝席はなく ほとんどがカジュアルルームという寝台です。なお自転車は苫小牧駅で組み立てそのまま乗船でOK。(解体しても料金は変わりません)



苫小牧港25:30→大洗港翌19:45
船旅はいいですね〜非日常感満載です。さんふらわあ深夜便の場合自販機のみで食堂はないので、予めカップ麺など買い込んでおきましょう。大洗港からは水戸駅まで自走し、 輪行して帰宅しました。

今回は輪行を多用し3日間で短い距離しか走っていませんが、感動的な絶景の連続でした。北海道最北のいいところだけをつまみ食いしたような感じですが、短い日程で 陸・海・空の旅を満喫できて大満足です。広大な北海道、何日もかけて回れればこの上ないですが、今の自分にとってそれは贅沢なこと。時間と体力に余裕がない人でも大丈夫、 私もいつかもう一度走りたい、そう思える素晴らしいツーリングでした。