合宿中の天気は心配してなかったのですが、まさか高崎で降られるとは…。雨と強風の中、駅前で輪行準備。 経費削減のため尾道まで輪行します。ついでにサイドバックなども全部。18きっぷが使えれば荷物は送って、普通列車で安く移動できたんですけどね。そんなこんなで、高崎からはまずは湘南新宿ラインのグリーン車で 横浜まで向かいます。結構遅い時間なので混まないと思ったんですが、新宿からはグリーン車内も立ち客で一杯になるほど混みました。。横浜でなんとか自転車を降ろし、ここからは寝台列車、サンライズ号に 乗ります。22時半頃出発〜。これで明日の早朝には岡山まで一気に行けます。 | |
寝台列車というと、高いイメージがあるかもしれませんが、・・って実際高いんですが、通常なら運賃+特急料金+寝台料金が必要なところ、 このサンライズ号には寝台料金不要の「ノビノビ座席」というものがあります。写真にあるようにフェリーの2等船室よりはマシ、という程度ですが、カーペット敷きに横になれるので結構人気があります。個室利用の場合は安くても +6千円の寝台料金が要るので、かなり安くて便利。さらに安くなる技は後ほど。 | |
横浜から乗ったときにすでに外国人の方が輪行されていて、なんでも松江まで行くらしいです。サンライズは山陰方面へ向かう列車と
四国の高松へ向かう列車が連結されていて、岡山で分割します。自分もサンライズで四国入りしようか考えたのですが、やっぱりしまなみ海道は外せないですよね!先ほどの外国の人もしまなみ海道を渡ったことが
あるらしい。四国カルストは・・道を間違えて行けなかったらしいです。
居住スペースはこんな感じです。横向きに列車が動くのと、夜中に何回か列車が停まるため、寝られない人は寝られないかもしれません。 ではおやすみなさい・・って自分もあまり寝付けない・・ | |
おはようございます。なんとか最終的には眠れたようです。列車は先行する貨物列車が鹿を轢いたとかで、6分ほど遅れているようです。 | |
6時半ごろ岡山に到着〜。これより新尾道まで新幹線で行きます。なんて贅沢な!と思うかも知れませんが、これこそ安く抑えるための技。 例外はありますが、特急列車と新幹線を乗り継ぐと、特急列車の特急料金が半額になる「乗継割引」があるんです。これを使うと、横浜〜岡山サンライズ特急料金は3660円ですが、岡山から新尾道まで新幹線を使うと サンライズ半額1830円+新幹線料金1680円で、サンライズだけのときより150円安くなります。新幹線に乗れる上に、安くなるので、使わない手はありません! | |
とかなんとか自分の散財を正当化しているうちに、新尾道に到着。輪行を解除して、サイドバックなどをくくりつけ出発です。昨日の夜高崎を出て、 翌朝8時に出発できるなんて魅力的じゃないですか??先輩方の合宿では午後3時出発だったから、今治まであと・・と考えてしまいます。 | |
・・って、だいぶ前置きが長くなってしまいました。そうこうしてるとあっという間にフェリー乗り場に到着。最初の島、向島へ向かいます。橋もあるにはあるのですが、自転車が通れる歩道は狭く 荒れているらしいので、自転車道マップにも舟を使うよう勧められています。 | |
平日朝ということもあり、折り返しの舟に通学の高校生が自転車ごと乗っていました。ちなみに自転車&人は110円。ほかの場所からも渡し舟が出ているらしいので、結構需要があるんですかね。 | |
さて、ここからがツーリングの始まりのようなもの。離島のいいところは交通量が少ないことです。その割にはきれいな道路が敷かれているので、走りやすいです。しかも向島の中心地はそれなりに栄えています。 ってきり昔ながらの商店街が・・と思っていたのでちょっとびっくりしました。 | |
川のような海沿いを走ります。前方の橋は隣の小さな島へ繋がる向島大橋。自分がこれから渡るのは因島大橋。 | |
その因島大橋が見えてきました。 | |
いや〜大きい橋です。自転車はしまなみ海道で唯一、橋桁の中を通ります。 | |
案内板に従い、専用道を通り橋まで上っていきます。スポーツ自転車なら楽な勾配です。アップダウンが激しいと聞いていたので安心。 | |
こういうのってワクワクします。でも随分立派ですね〜 | |
橋の中はこんな感じです。自転車は緑色のレーンが当てられていますが、すれ違い困難。レーサーのグループが追いかけてきたので道を譲りました。 ちなみに料金所という名の賽銭箱は橋の今治側にありました。自転車は50円です。 | |
因島内も海沿いを走ります。今日は祝日ということもあってか、またレーサーを見かけました。随分軽装備ですが、近くの人なのでしょうか? しまなみ海道、自転車乗りの聖地といっても過言ではないと思いますけどね。むしろそうでないと、随分おカネをかけているのが浮かばれないかと・・ | |
そういえば群馬のサイクリングロードがそれなりに整備されているのは、自民党の保守王国だからという説が・・とかなんとか考えているうちに、 次の生口橋が見えてきました。 | |
やっぱりこのサイクリングロードも、地元土建業者にカネを落とすために造られた?とか勘繰ってしまいます。そんなことばっかり考えて、楽しめているのか?? ということで、ここでサマになる一枚。 | |
今回遠路はるばる、しまなみ海道を目玉の一つとして四国合宿を決行しに来たわけですが、このように自転車のために立派に整備されているモノがあるのですから、 地元の人だけでなく全国から自転車乗りがこのしまなみ海道に集まってほしいな〜と思うわけです。自転車乗りの聖地として。 | |
料金所も見かけは立派です。50円ポッチの通行料はどのようにして決められたのか?? | |
案内板も随所にあるのでわかりやすいです。 | |
高速に乗って途中の島で降りる人は少ないであろう一方、自転車は橋以外は毎度島内の一般道を走るので、島への経済効果があるのでしょうか? 写真にある商店街の看板には「サイクリストオアシスへようこそ」とあります。 | |
10:00 生口島内にあるサンセットビーチ。先輩方も寄ったそうです。海水は意外と澄んでいます。 | |
生口島内はずっと海沿いで景色がきれいです。次の橋は多々羅大橋。これまた大きな橋です。 | |
橋へ到る専用道にて。このあたりはレモン谷と呼ばれているらしく、柑橘系がたくさん実っています。 | |
多々羅大橋の料金所、こちらは100円。歩行者の方がいます。橋一つくらいなら、いい散歩になりますね。 | |
このしまなみ海道、高速のほうもあまり車は多くないんですよね・・。本州四国連絡橋は3つありますが、やっぱり一番交通量が少ないのがこのしまなみ海道。 | |
橋の上でも走ってる分にはさっきから海沿いなので、感覚としてはそれほど変わらないです。急いでるわけでもないので、停まって写真でも撮ってみます。いい天気です〜。 この橋の途中で広島県から愛媛県に入ります。一応四国入り? | |
大三島へ下ってすぐの道の駅へ。ここは多々羅大橋の撮影スポット。なかなかいい写真が撮れました。 | |
大三島はかすめる程度なので、すぐに大三島橋です。長い、ではなく広い橋でゆったり走れます。 | |
次の伯方島もかすめる程度。ここはあの伯方の塩で有名な伯方島です。 | |
11:30 55km 昼食はやっぱり塩ラーメンです。澄んだ塩味でうまいです。それより道の駅のテレビで見たのですが、群馬の草津で初雪が降ったそうで。 寒波が来ているようですが、こちらは暖かいです♪・・と、この時は楽観的・・・ | |
伯方・大島大橋。これを渡ると最後の大島です。 | |
大島は内陸を走ります。 | |
眺めのいい展望台があるそうなので、寄り道します。亀老山展望台へ。 | |
12:50 72km かなり急でかつ意外と長い道のりを行きました。これは結構覚悟が必要です。 | |
苦労の甲斐あってすばらしい眺めです。次の橋、しまなみ海道最大の来島海峡大橋が見渡せます。あの橋を渡るといよいよ四国です! | |
あのループが自転車道ですかね?なんだかすごいです。。 | |
来島海峡大橋は全長4105mの長い長い橋です。まさにしまなみ海道のハイライト。 | |
眼下には日本三大急潮の一つ、来島海峡が。よくうねっているのが目にとれます。 | |
しまなみ海道唯一の有人料金所。自転車は200円です。 | |
さて、この料金所の裏には知る人ぞ知る穴場があります。来島海峡大橋の「橋脚の島」と呼ばれる馬島への入口です。 | |
この馬島、車では許可証を持った地元の人のみしか行けません。ところが自転車・歩行者などは、一般の人でもエレベーターで 島へ降りることができるんです。ならば、何はなくとも行ってみたくなるのが世の常。 | |
14:00 85km 自転車ごとエレベーターで入島〜。降りると、ツアー客か、やたらと人がエレベーターを待っていました。 | |
島内は静かです。先ほどは展望台から橋を上から眺めましたが、今度は下から一望? | |
橋まで戻ってきました。さっきのツアー客か、人がたくさん歩いています。 | |
ひょっこりひょうたん島のモデルになった説がある、その名も瓢箪島。 | |
今治に入りました。長かった来島海峡大橋、そしてしまなみ海道ともお別れ。さようならしまなみ海道、こんにちは四国! | |
国道はあまり通りたくないので、脇道を。 | |
今治城。お堀の水は海水だそうです。小規模なのが四国に似合う? | |
16:30 105km 本日のキャンプ場、桜井海浜公園ふれあい広場に着きました。静かな海沿いにあり、しかも無料です。明るいうちに テントを張っておきます。 | |
荷物も降ろして軽装備になったところで、夕飯と風呂へ。夕飯は近くの道の駅「今治湯ノ浦温泉」で鯛めし。 | |
17:35 道の駅は温泉併設ではないので、少し丘を登って湯ノ浦温泉「四季の湯」へ。 | |
8時ぐらいまでごろごろ〜。この後キャンプ場まで戻り、1日目は順調に終わりました。 |